日本で物件を借りる方法(契約までの流れ・時期の目安)

公開: 2026/03/13
更新: 2026/03/25
賃貸契約についての説明をする担当者とお客様

日本でアパートやマンションを借りるには、入居申込 → 入居審査 → 契約 → 引越しという流れを踏みます。

ただしその前提として、有効なビザと在留資格を持っていることが必要です。観光ビザでは契約は難しく、賃貸契約の際には在留カードの提示を求められるのが一般的です。

 

契約完了から入居までは、通常2〜3週間程度かかります。この記事では、外国人が日本で賃貸物件を借りる際の流れ・初期費用・必要書類・注意点をわかりやすく解説します。

1.日本に住むのに必要な資格(ビザ・在留資格)

日本に長期的に住むためには、ビザ(査証)と在留資格が必要です。

  • ビザ:日本大使館や領事館で発行され、入国時に必要な許可証。
  • 在留資格:日本で行う活動(就労・留学・家族滞在など)に基づき与えられる資格。
  • 永住権(永住者ビザ):在留期間や活動内容の制限がなく、更新手続きも不要な特別な資格。安定した在留が保証されるため、賃貸契約や住宅ローンの審査でも有利になる傾向があります。

 

観光ビザなど短期滞在では賃貸契約を結ぶのは難しく、就労ビザ・留学ビザ・家族滞在ビザ・永住権など、長期滞在が可能な資格を持つことが必要です。

2.日本で物件を借りるのに必要な書類

パスポートと書類

賃貸契約を進める際には、以下の書類を求められるのが一般的です。

  • 在留カード:外国人の身分証明として必須
  • パスポート:本人確認に利用
  • 収入証明書(給与明細・納税証明など)
  • 勤務先または学校の在籍証明書
  • 緊急連絡先の情報(日本国内の知人や勤務先)

 

不動産会社や保証会社によって必要書類は多少異なります。書類が揃っていれば審査や契約がスムーズに進みます。

3.日本で賃貸物件を借りる流れ(外国人向けステップ)

住宅とカレンダー
  1. 希望条件を整理して物件を探す
  2. 不動産会社に問い合わせる
  3. 内見で実際の部屋を確認する
  4. 初期費用を見積もりで確認する
  5. 入居申込書を提出する
  6. 契約に必要な書類を準備する
  7. 入居審査を受ける
  8. 初期費用を支払う
  9. 重要事項説明を受け、賃貸契約を結ぶ
  10. 鍵を受け取り、入居

 

最短で約2週間、長くても3週間ほどで入居できるのが一般的です。

4.賃貸物件の探し方(外国人向け)

近年は外国人入居に対応した物件も増え、インターネットの不動産サイトやスマホアプリを使えば手軽に探せます。

 

物件探しのチェックポイント

  • 希望エリアや街の雰囲気
  • 最寄り駅やバス停までの距離
  • 家賃・共益費(収入の1/3以下が目安)
  • 間取り・広さ・築年数
  • 建物の種類(アパート・マンション)
  • ペット可やオートロックなどの条件

 

一部のサービスでは、日本の電話番号を持っていなくても利用できる外国人向けサポートもあります。

5.不動産会社に相談する

気になる物件があれば、不動産会社に問い合わせましょう。東京・大阪・横浜・神戸などの大都市では、英語や中国語、韓国語に対応できるスタッフが在籍する不動産会社もあります。

 

訪問時は事前に予約してから行くとスムーズです。希望条件を伝えることで、内見の準備や新着物件の紹介も受けられます。

6.賃貸物件探しの繁忙期と閑散期

日本の賃貸市場には繁忙期と閑散期があります。

 

繁忙期(1〜3月、9〜10月)

新学期や就職のシーズン、人事異動に伴う引越しで需要が急増します。

良い物件が出やすい反面、競争が激しく、家賃や初期費用が高くなりやすいです。

 

閑散期(7〜8月)

部屋探しをする人が少なく、不動産会社も比較的落ち着いています。

家賃や初期費用の交渉がしやすく、コストを抑えられる可能性があります。

 

時期によって家賃相場や契約条件が変わるため、可能であれば閑散期に探すのがお得です。

7.日本の賃貸契約に必要な初期費用(家賃の4.5〜5か月分)

日本で部屋を借りる際は、月々の家賃とは別に初期費用がかかります。目安は家賃の4.5〜5か月分です。

 

主な内訳

  • 礼金:貸主に支払う費用(返金なし)、家賃1〜2か月分
  • 敷金:退去時に修繕費を差し引いて返金
  • 仲介手数料:不動産会社への手数料(家賃1か月分+税)
  • 保証会社利用料:家賃の50〜100%程度
  • 更新料:契約更新時に支払う費用(家賃0〜1か月分)

 

詳しくは下記をご覧ください。

日本の一人暮らしの初期費用について解説!金額の目安や安く抑えるポイントをご紹介

8.入居審査の流れとチェックポイント

入居審査では「安定した収入があるか」「家賃を支払えるか」が重視されます。

外国人の場合は保証会社を利用するケースが多く、契約時に保証会社の審査も行われます。

 

詳しくは下記をご覧ください。

日本の賃貸契約を成功させる!外国人向け不動産審査基準対策ガイド

9.契約時の注意点(外国人が確認すべきこと)

契約時には、以下2つの書類に署名・押印します。

  • 重要事項説明書
  • 賃貸借契約書

 

重要事項説明書は原則日本語で作成されるため、日本語が不安な場合は通訳を同席させるか、外国語対応可能な不動産会社を利用するのがおすすめです。

10.日本での引越し費用と準備

  • 一人暮らしの平均引越し費用:3〜4万円前後
  • 繁忙期(3〜4月)は料金が高騰
  • オフシーズン(5〜8月)は割安
  • 学割パックや一括見積もりサイトを活用すればさらに節約可能

 

入居前に、以下を済ませておきましょう。

  • 電気・ガス・水道・インターネットの契約
  • 役所での住所変更
  • 銀行や勤務先への届出

11.退去時の注意点(原状回復)

日本の賃貸契約では、退去時に原状回復義務があります。

  • 壁の穴や設備の破損は修繕費を負担
  • 修繕費用は敷金から差し引かれるのが一般的
  • 入居時に部屋の状態を写真で残しておくと安心

12.まとめ

外国人が日本で部屋を借りるには、ビザ・在留資格・永住権の有無が重要です。

また、必要書類や初期費用、審査内容を理解して準備すれば、賃貸契約はスムーズに進みます。

執筆
Mooovin編集部
執筆
Mooovin編集部
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