日本の一人暮らしに必要な生活費はいくら?食費や水道光熱費はどのくらい?外国人のための節約ガイド
日本でもインフレが進行しつつあるのか、物価の上昇が続いています。
特にアジア圏内から日本に移住すると、物価の高さにビックリすることもあるかもしれません。
当記事では、日本の一人暮らしに必要な生活費について解説します。
さらに、外国人が日本での生活費を節約するための実践的な方法も紹介します。
日本での一人暮らしを快適なものにするために、ぜひ参考になさってください。
1.日本の一人暮らし向け物件の費用相場
生活費の中で、一番大きな割合を占めるのが、家賃です。
日本の一人暮らし向け賃貸物件の特徴と、家賃の相場について見ていきましょう。
日本の一人暮らし向け賃貸物件の特徴
日本には、一人暮らし向けの賃貸物件が数多く用意されています。
ここで言う一人暮らし向けの物件とは、ワンルームや1K、1DKといった部屋のことを指します。
海外でスクウェアタイプと呼ばれる部屋がワンルームに相当し、1Kは1つのリビングルームにキッチン(K)が付随する部屋のことで、1DKはリビングルームにダイニングルームとキッチンが一体になったスペース(DK)が備わった部屋のことを言います。
日本では布団を敷いて寝る習慣があるため、海外の1ベッドルームという間取りの考え方はありません。
そのためワンルームでも1K(1DK)の部屋でも、基本的にはリビングにベッドを設置することになります。
逆に海外の一部にあるキッチンなしの物件というのは、日本には基本的にありません。
また特に注記がない限り、お風呂とトイレも備わっています。
家賃
一人暮らし用の賃貸住宅も、地域によって家賃の相場は異なります。
【地域別一人暮らし用物件家賃相場】
| 北海道・東北 | 40,000円~50,000円 |
| 北関東(群馬・栃木・茨城) | 40,000円~50,000円 |
| 東京 | 70,000円前後 |
| 埼玉・千葉・神奈川 | 50,000円~60,000円 |
| 東海・北陸 | 40,000円~50,000円 |
| 大阪 | 40,000円~60,000円 |
| 大阪以外の関西 | 50,000~60,000円 |
| 中国・四国・九州・沖縄 | 40,000円~50,000円 |
初めて日本に住む外国人はやはり東京は人気ですが、家賃水準が高いため注意が必要です。家賃には大きな開きがあることを覚えておきましょう。
初期費用
日本では一人暮らし用に限らず、賃貸住宅を契約するには敷金や礼金などの初期費用が必要です。
- 敷金(Deposit):貸主に預ける保証金のこと。家賃1か月分が目安
- 礼金(Key money):貸主に対するお礼として支払う。家賃0.5~1か月分が目安
- 仲介手数料:不動産会社に支払う手数料。家賃0.5~1か月分が目安
- 火災保険料:室内の家具や家電などの家財道具に対する保険。年間1万円程度
入居時には最初の1か月分の家賃に加え、これらの初期費用をまとめて支払う必要があります。
敷金・礼金についてさらに詳しくは、「日本の敷金・礼金とは?賃貸契約を成功させるための完全ガイド」をご覧ください。
収入(手取り額)と家賃のバランス
上で挙げた家賃相場は、あくまでも平均額から算出したものです。
自分の収入によってはもっと高い部屋に住むこともできますし、逆にもっと安い部屋を探す必要があるかもしれません。
では、収入と家賃のバランスについてどう考えたら良いのでしょうか?
日本では一般的に、家賃は収入の3分の1以内に抑えるのが望ましいとされています。
もしくは「収入(手取り額)-家賃以外の生活費-仕送り送金分(必要な場合)」として、残った金額を家賃の上限にするという考え方もできるでしょう。日本で働く目的が仕送りではなく貯金であるなら、「仕送り送金分」を「貯金」に置き換えて計算してください。
いずれにせよ、家賃は毎月必ずかかる固定費ですから、収入とのバランスを良く考えて住む部屋を探しましょう。
2.日本の一人暮らしの生活費
ではここからは、家賃以外にかかる日本での一人暮らしに必要な生活費について考えていきます。
水道光熱費・通信費
総務省の「家計調査 単身世帯(2024年)」によると、一人暮らしにかかる水道光熱費と通信費の平均は次のようになっています。
(当記事で取り扱うデータは、基本的にこの調査報告書に準じています)
【地域別・電気料金平均額】
| 北海道・東北 | 8,103円 |
| 関東 | 6,635円 |
| 北陸・東海 | 7,252円 |
| 近畿 | 6,052円 |
| 中国・四国 | 7,349円 |
| 九州・沖縄 | 5,513円 |
【地域別・水道料金平均額】
| 北海道・東北 | 2,648円 |
| 関東 | 2,200円 |
| 北陸・東海 | 2,049円 |
| 近畿 | 1,833円 |
| 中国・四国 | 2,235円 |
| 九州・沖縄 | 2,198円 |
【季節別・ガス料金平均額】
| 春(4~6月) | 3,304円 |
| 夏(7~9月) | 2,140円 |
| 秋(10~12月) | 2,777円 |
| 冬(1~3月) | 4,430円 |
日本は縦に細長く、地域によって気候も大きく異なるため、電気料金も差が出てきます。
ガス料金は地域ごとの差よりも季節による差が大きいので、上のように表記しました。
全国平均にすると、一人暮らしの場合の1か月間の水道光熱費合計の平均は、およそ10,800円ほどになります。
【通信費】
- 全国平均:7,008円
電気・ガス・水道の会社は地域によって異なりますが、通信費は地域による差はありません。
食費・その他の生活費
では、それ以外の生活費についても見ていきましょう。
【食費】
- 全国平均:43,941円
一人暮らしの食費にかける金額の割合(エンゲル係数)は、15%程度が理想と言われています。
月収20万円の場合は3万円、30万円の場合は4.5万円が食費にかける目安となります。
【被服費】
- 全国平均:4,881円
日本は四季があるため、季節ごとの服を揃える必要があります。そのため日本移住後の最初の1年間は、この平均よりも被服費はかかるかもしれません。
【保険医療費】
- 全国平均:8,394円
日本の滞在が3ヶ月を超える場合、外国人でも健康保険に加入しなければなりません。会社勤めの人は自動的に社会保険に加入しますし、それ以外の外国人も国民健康保険への加入が義務付けられています。
健康保険に加入すると、医療費の窓口負担は3分の1になります。
また、医療費の自己負担額が高額になった場合は、一定の金額を超えた分が払い戻される「高額療養費制度」も存在します。
そのため日本で一人暮らしを始める場合は、自分で高額の民間の医療保険に入る必要はあまり無いでしょう。
3.一人暮らしの生活費を節約するための実践ガイド
日本での一人暮らしに必要なお金のイメージが掴めたところで、生活費をなるべく節約するための方法についても考えていきましょう。
家賃を抑えるためには?
日本では海外のような不動産エージェントは一般的ではありません。そのため、住む部屋を探す場合は不動産会社を利用します。
外国人が日本の賃貸物件を契約する場合は、多言語に対応する不動産会社を利用するのがおすすめです。
例えばMooovinなら、英語のほか中国語やベトナム語にも対応しています。
その上で、自分の収入に見合った部屋を探してください。
賃貸物件の家賃は、立地、駅からの距離、間取り、築年数、設備などによって決まります。
そのためなるべく家賃を抑えたいなら、築年数の古いアパートや駅から少し離れた物件を探してみると良いでしょう。
また、家賃が特に高い東京に住むならば、外国人同士で一つの物件を共有して暮らすシェアハウスも検討できるかもしれません。
Mooovinでも、家賃、間取り、駅からの距離、築年数、ルームシェア可など、様々な条件を指定して希望する物件を探せます。
いろいろと条件を変えて、探してみてください。
初期費用を抑えるためには?
入居のための初期費用で大きな割合を占めるのが、敷金と礼金です。
しかし最近は、敷金や礼金が0円の物件も増えてきました。
Mooovinでも、「礼金・保証金なし(No Key money or Security deposit)」にチェックを入れると、そうした物件を検索できます。
水道光熱費・通信費を抑えるためには?
水道光熱費も、工夫次第で安く抑えることができます。
例えば、水道料金。一人暮らしでお風呂に入る場合は日本人のように湯船にお湯を張るのではなく、シャワーで済ませる方が経済的です。
またエアコンの使用も工夫しましょう。東南アジアではエアコンをガンガンに効かせるのが一般的ですが、夏場なら27~28℃、冬場は20~22℃に設定すると、電気料金を抑えられます。
海外に比べると、日本の通信費は高く感じるでしょう。しかしそれも、工夫次第で節約可能です。
例えば「楽天モバイル」なら、データ無制限でも月の利用金額は3,278円で利用できます。一人暮らしならばスマホのテザリング機能を利用すれば、ホームインターネットも必要ないかもしれません。
食費・その他の生活費を抑えるためには?
食費を抑えるコツは、やはりなるべく自炊することです。
自分の国が懐かしくて、ついつい自国の食材や調味料を使いたくなる気持ちは分かりますが、輸入品はどうしても割高になります。そのため、日本のもので代用できるものを探してみましょう。
例えば、タイのシーユーカオは、日本の薄口醤油で十分に代用可能です。
また「業務スーパー」や「ドン・キホーテ」なら、自国の食材や調味料も安く買えるかもしれません。
さらに、地元のスーパーのタイムセールも上手に活用しましょう。
海外ではあまり見かけないのですが、日本のスーパーでは夕方以降、または閉店間際になるとその日のお惣菜や弁当が半額になって販売されます。仕事帰りにチェックしてみてください。
また洋服を安く揃えるなら、リサイクルショップ(リユースショップ)がおすすめです。
全国に展開するセカンドストリートやトレジャーファクトリーなどのリサイクルショップなら、季節ごとの服を安く揃えられるでしょう。
現地コミュニティの活用
FacebookなどのSNSでは、特定の人種やメンバー間のグループが多く登録されています。
そうしたグループ内で情報交換してつながりを持つだけでなく、個人売買を利用するのも節約の一つの方法です。
家計簿アプリの活用
家計簿をつけると収支の管理がしやすくなり、結果として生活費を節約できます。
スマホの家計簿アプリによっては、クレジットカードでの支払いを自動的に登録してくれたり、レシートを読み込んで記録できるものもあります。
自分にあった家計簿アプリを見つけて、家計を賢く管理してください。