在留資格別の外国人向け日本の賃貸物件探し
あなたは日本で長期滞在するための在留資格(ビザ)を取得して、これからまさに日本への移動を計画しているところかもしれません。
次のステップは、住まいを探すことでしょう。
日本も海外と同じように、住む人のニーズに合わせて様々な賃貸住宅が存在します。
そこで当記事では、日本における在留資格別の賃貸物件の探し方を紹介します。
自分の持つビザや生活スタイルに適した住まいを見つけるために、ぜひ参考になさってください。
1.外国人が日本で住まいを探すための基本情報
日本で住宅を賃貸契約する場合、様々な書類が必要です。
その中でも不可欠なのが、就労資格証明書もしくは在留資格認定証明書(COE)です。
就労資格証明書は日本で働く予定の外国人が、必要な在留資格を要していることを証明する書類。在留資格認定証明書は、外国人が日本に入国する際にその活動が在留資格に合致していることを証明する書類です。
日本では観光ビザなどの短期滞在ビザでは、住宅の賃貸契約を結ぶことはできません。
そのため、賃貸住宅を借りる人が長期滞在向けの在留資格を持っていることを証明しなければならないのです。
賃貸契約とビザの関係
日本で賃貸契約を結ぶために必要なビザは、以下のようになっています。
| ビザの種類 | 対象者・活動内容 |
| 高度専門職ビザ | 研究者、エンジニア、大学教授など、専門性の高い仕事をしている外国人向けの特別な就労ビザ |
| 経営管理ビザ | 日本で会社を設立したり、既存の会社の管理職として働く外国人向けのビザ |
| 就労ビザ | 日本で仕事をするために必要なビザのこと。ただしコンビニやファクトリーワーカーなどの単純労働者には発給されない |
| 留学ビザ | 大学や専門学校、日本語学校など、日本の学校で学ぶ人向けのビザ。資格外活動許可を取得すれば週28時間以内のアルバイトが可能 |
| 研修ビザ | 企業や自治体などで、実務を伴わない訓練や研修を受ける人向けのビザ |
| 家族滞在ビザ | 就労ビザや留学ビザを持つ人の家族が日本で生活するためのビザ |
| 起業(スタートアップ)ビザ | 日本での起業を目指す外国人で、経営管理ビザのための要件を満たしていない人にも支給されるビザ |
| 技能実習ビザ | 主に発展途上国の人材育成を目的に、日本で働きながら特定の技能や技術を学ぶためのビザ |
所有するビザによって働ける内容や時間も異なってくるため、自分の在留資格に適した住まいを探すことが大切です。
2.高度専門職 / 経営管理ビザ所有者向け住宅・おすすめの探し方
高度専門職ビザ、経営管理ビザともに、高収入かつ長期で日本に住むことが前提となっています。
働く場所も東京などの大都市が中心であるため、立地や職場へのアクセスなどを重点的に考えると良いでしょう。
たとえばMooovinなどの外国人専門の賃貸情報サイトを利用する場合には、「東京都」などの地域を指定した後に「賃料」の上限、希望する間取りを設定し、「駅からの徒歩分」を「10分以内」などと設定して検索します。
そうして出てきた物件の中で、自分の職場の沿線にある物件を確認していくのがおすすめです。
また高度専門職ビザ2号ならば日本に無期限に滞在できるため、賃貸住宅ではなく物件の購入も検討できるでしょう。都内のマンションであれば投機的な価値もあるため、本国に帰る時に値上がりしている可能性もあります。ただし投資目的での購入は、必ず専門家にご相談ください。
【高度専門職/経営管理ビザ所有者向け住宅・探し方のポイント】
- 立地や駅からの距離を重視する
- 家賃の上限と下限を指定すると検索しやすい
- 賃貸だけではなく購入も検討できる
3.就労ビザ所有者向け住宅・おすすめの探し方
日本に長期滞在する外国人の多くは、就労ビザ所有者です。その中でも特に単身者向け住宅のおすすめの探し方を紹介します。
日本にはワンルームや1K、1DKといった単身者向けのアパートやマンションが数多く用意されています。
そのため自分の住みたいエリアの中から、最も自分に適した単身者向け賃貸住宅を探すと良いでしょう。賃貸情報サイトでも、必ず部屋の間取りが指定できるようになっています。そこで「ワンルーム」や「1K」、または「1DK」にチェックを入れてください。
また日本では一般的に、家賃は収入の3分の1以下に抑えるのが望ましいと言われています。自分の収入に見合った物件を探すことが大切です。
どうしても家賃が高いと感じるなら、建物の築年数を上げて検索してみてください。日本では建物が古くなればなるほど、一般的に家賃は安くなっていくからです。
【就労ビザ所有者向け住宅・探し方のポイント】
- 単身者向けの間取りの部屋を検索する
- 家賃は収入の3分の1以下にする
- 建物の築年数で家賃が上下することを覚えておく
4.留学 / 研修ビザ所有者向け住宅・おすすめの探し方
留学ビザならびに研修ビザでは原則として就労できないため、日本では一般的な不動産会社を利用するという方法で賃貸物件を契約するのは非常に難しいです。収入が限られている人に部屋を貸すのがためらわれるからです。
そのため留学生や研修ビザで日本に滞在する人は、Mooovinのような外国人専門の賃貸情報サイトを利用することをオススメします。外国人専門の賃貸情報サイトでは、留学生向けの物件も数多く扱っています。
また研修ビザで日本に滞在できる期間は3か月〜1年であるため、マンスリーマンションを利用するのもおすすめです。
マンスリーマンションは1か月単位で利用でき、基本的な家具や家電も備え付けられている賃貸住宅のことです。外国人でも比較的借りやすいため、有力な選択肢となるでしょう。
【留学 / 研修ビザ所有者向け住宅・探し方のポイント】
- 外国人専門の賃貸情報サイトを利用する
- マンスリーマンションを利用する
5.家族滞在ビザ所有者向け住宅・おすすめの探し方
就労ビザ所有者は自分の家族のために家族滞在ビザを申請して、日本で一緒に生活できます。もし現在単身世帯向けの賃貸住宅にお住まいなら、家族向けの間取りの部屋への引っ越しを検討すると良いでしょう。
部屋の探し方は、「就労ビザ所有者向け住宅・おすすめの探し方」で紹介した方法と変わりありません。間取りを家族の人数に応じたものにして、検索してください。
【人数別・部屋の間取りの目安】
- 二人暮らし:1DK〜2DK
- 夫婦+子ども一人:2DK〜2LDK
- 夫婦+子ども二人以上:2LDK〜3LDK
また家族で住む部屋なら、「特定優良賃貸住宅」もおすすめです。
特定優良賃貸住宅とは国や地方自治体が家賃の一部を補助する住宅のことで、一般の賃貸住宅よりも安く住むことができます。
特定優良賃貸住宅を借りるには収入が基準内であることや、家族構成などの条件を満たす必要がありますが、外国人でも申し込み可能です。
条件や申し込み方法は自治体によって異なるため、お住まいの市町村の住宅課や住宅供給公社などで相談なさってください。
【家族滞在ビザ所有者向け住宅・探し方のポイント】
- 家族の人数にあった間取りの住宅を探す
- 特定優良賃貸住宅を検討する
6.起業ビザ所有者向け住宅・おすすめの探し方
日本の賃貸住宅は2年契約であることが多く、その期間内に退去する場合はペナルティが発生することもあります。
起業ビザの在留期間は最長で2年ですが、6か月ごとの更新となります。そのため起業ビザから経営管理ビザに切り替わるまでの間は、短期の退去でもペナルティが発生しない賃貸住宅に住むのがおすすめです。
特に敷金・礼金が不要な「ゼロ円物件」の場合は、途中退去でペナルティが求められることが多いため、事前に契約内容をしっかりと確認してください。
また一般の賃貸住宅でも解約予告期間(1か月〜2か月前)を守って解約を伝えれば、ペナルティが生じない場合もあります。そうしたことも全て契約書に記されているため、契約書内の「短期解約違約金」などの項目を確認しましょう。
【起業ビザ所有者向け住宅・探し方のポイント】
- 違約金が発生しない物件を選ぶ
- 途中退去に関する契約内容を事前に確認する
7.技能実習ビザ所有者向け住宅・おすすめの探し方
技能実習生の場合は、基本的に雇い入れる会社が住む場所を用意します。
しかしアパートの部屋に複数人で生活することも多いため、単独で住める部屋に引っ越したいと考えるかもしれません。
その場合はまず会社に相談し、同意が得られたら「就労ビザ所有者向け住宅・おすすめの探し方」で紹介した方法で住まいを探してください。