「宅配ボックス」の使い方ガイド!日本での暮らしをさらに快適に

公開: 2026/03/25

住まいを探しながら、日本での新しい生活を色々と思い描いていることでしょう。

でも、「宅配ボックス」についてはどうでしょうか?

オンラインショッピングが発達している日本での生活をさらに快適にするのが、宅配ボックスです。

当記事では宅配ボックスの基本的な知識や使い方、そして困ったときの対処法まで、知っておきたい情報をまとめました。

日本での生活をスマートに始めるためにも、ぜひ参考になさってください。

1.宅配ボックスってどんなもの?

宅配ボックスとは、簡単に言うと「留守中でも荷物を安全に受け取れるロッカー式の設備」のことです。多くはマンションやアパートの入口付近に設置され、複数の扉付きボックスが並んでいます。

使い方はシンプル。配達員が空いているボックスに荷物を入れ、施錠します。あとは帰宅したタイミングで、暗証番号やICカードを使って荷物を取り出すだけ。顔を合わせることなく、時間を気にせず、スムーズに荷物を受け取れます。

こうした利便性が評価され、近年では新築物件の多くに宅配ボックスが設置されるようになってきています。特に都市部では、宅配ボックスの有無で物件を決める人も少なくありません。

2.宅配ボックスがあると便利な理由

宅配ボックスが普及してきた背景には、日本の社会全体の生活スタイルの変化があります。単なる設備の一つというより、今の暮らし方にフィットした“必要な仕組み”として定着してきたのです。

ネットショッピングがさらに快適に

日本ではネットショッピングが非常に便利。外国人でも気軽に利用できます。そしてさらにすごいのが配送システム。注文したアイテムが明日には配送されるというのも当たり前になりました。

宅配ボックスがあれば、自分の在宅時間を気にせずに注文できるため、ネットショッピングがさらに便利になります。それはつまり、日本での生活がさらに快適になるということでもあるのです。

再配達の削減

国土交通省の調査によると、2023年に日本国内で配達された宅配便の数は50億個を超えました。

これだけ配達される荷物の数が増えてくると、問題になるのが再配達です。

再配達の件数が増えると、それに伴って配達ドライバーの負担が増し、CO2も余分に排出されることになります。

宅配ボックスは、こうした社会課題に対する一つの解決策として、大きな役割を担っているのです。

 

加えていうと、不在中に届いた荷物の再配達を依頼するのは、意外と手間がかかるもの。
日本語に不慣れな外国人にとって、不在連絡票を確認し、電話やウェブサイトから再配達の申し込みをするのも煩わしく感じるでしょう。

宅配ボックスがあれば、こうしたストレスからも解放されるのです。

参考:令和5年度 宅配便・メール便取扱実績について

プライバシー保護とセキュリティ

再配達を削減するために、「置き配」という受取方法も指定できます。

でも、荷物を玄関の前などに置きっぱなしにするのは不安なもの。自分の住んでいた国では置き配なんて危ない方法は考えられない!という人もいることでしょう。

不在時の盗難リスクが低くなるという点で、宅配ボックスは置き配よりも優れていると言えます。

 

また宅配ボックスがあると便利なのは、何も不在時だけに限りません。

自分が家にいるときでも宅配ボックスへの配達を指定しておけば、配達員はその中に入れてくれます。

顔を合わさずにすむため、特に女性の一人暮らしの場合などに、宅配ボックスはありがたい存在と感じるにちがいありません。

3.宅配ボックスの種類と使い方

宅配ボックスには、大きく分けて機械式と電気式の2つの方式が存在します。

機械式(ダイヤル式・プッシュボタン式)

比較的シンプルな構造で使いやすいのが、機械式の宅配ボックスです。電源を必要としないため、設置費用や維持コストも抑えられるのが特徴です。

使い方

不在連絡票に記された宅配ボックスの番号と暗証番号を確認します。暗証番号をダイヤルかボタンで入力すれば、扉が開きます。

メリット・デメリット

機械式のメリットは、壊れにくくて頑丈なこと。ただし暗証番号のため、セキュリティ面で不安と感じる人もいるかもしれません。

電気式(タッチパネル式・ICカード式)

最新の宅配ボックスに多く見られるのが、電気式のタイプです。

使い方

配達員は荷物を入れる際、操作パネルを使って登録を行います。その後、ポストに不在連絡票を届けるか、配達通知が自動的にスマホに届けられるものもあります。

受け取りには、暗証番号のほかスマホやICカードを使って解錠するタイプもあります。

メリット・デメリット

電気式のメリットは、やはりセキュリティレベルが高いことにあります。利用履歴(ログ)も保存されるため、トラブル時の証明が可能です。

一方で停電時には使えない、また使い方が少し分かりにくいというデメリットも存在します。

 

一般的に賃貸住宅に設置されている宅配ボックスのタイプを自分で選ぶことはできませんが、こうした特徴や使い方を覚えておけば、より安心して利用できるでしょう。

4.宅配ボックスでの荷物の受け取り方 5ステップ

ではより実際的に、宅配ボックスの使い方を画像と一緒に確認しておきましょう。

 

STEP 1:配達員が荷物を入れ、ポストに「不在連絡票(お知らせ票)」が届く

あなたが外出中に荷物が届いた場合、配達員は荷物を宅配ボックスに入れ、ポストに「不在連絡票(宅配ボックスお届けのお知らせ)」を投函します。この紙が入っていたら、「荷物が届いているサイン」と考えてください。

STEP 2:「不在連絡票」でボックス番号と暗証番号を確認する

不在連絡票には、次の2つの情報が記載されています

  1. 宅配ボックスの番号(例:Box No. 03)
  2. ボックスを開けるための暗証番号(例:5678)

これが、宅配ボックスから荷物を受け取るための「鍵」となります。

STEP 3:宅配ボックスの操作パネル(またはダイヤル)を操作する

次に、エントランスなどに設置されている宅配ボックスの前へ。ここで操作を行います。

  • 電気式の場合(タッチパネル型):画面の案内にしたがって「荷物を受け取る」を選び、ボックス番号と暗証番号を入力します。ICカード式なら、読み取り部にキーをかざすだけでOKなことも。

     
  • 機械式の場合(ダイヤル式・ボタン式):不在連絡票のボックス番号に該当する扉を見つけ、ダイヤルやボタンで暗証番号を入力します。金庫を開けるような感覚です。

STEP 4:扉が開いたら、荷物を取り出す

正しく操作できると、ボックスの扉が開きます。中にはあなた宛ての荷物が入っていますので、丁寧に取り出しましょう。

STEP 5:荷物を取ったら、必ず扉をしっかり閉める

最後に、扉をしっかり閉めてください。中途半端に閉まっていると、次の人が使えなかったり、防犯上のリスクが生じたりします。

5.宅配ボックスを快適に使うための注意点

便利な宅配ボックスですが、快適に使うためにはちょっとした心配りや確認が必要です。以下3つの注意ポイントを押さえておきましょう。

長期間、荷物を放置しない(保管期間のルール)

宅配ボックスはあくまでも、不在時に一時的に荷物を預かるための装置です。そのため長期間、荷物を入れっぱなしにしておくことはルール違反。多くの物件では48時間〜1週間程度の保管期限が設定されており、長くても1か月以内が一般的です。期限を過ぎると管理会社に回収される場合もあるため、できるだけ当日〜数日以内に取り出すようにしましょう。


可能な限り荷物は当日もしくは2~3日以内に、長くても1週間以内には取り出してください。

もし旅行や出張で長期間不在にする場合は、届く予定の荷物がないか、前もって確認しておきましょう。

宅配ボックスで受け取れない荷物がある

宅配ボックスには、すべての荷物を預けられるわけではありません。以下のような荷物は、対面受け取りが必要になります。

  • クール便(冷蔵・冷凍):温度管理が必要なので不可。冷蔵対応のボックスがある場合は別ですが、一般には対象外。
  • 代金引換/着払い:配達員が対面で代金を受け取れないため。
  • 現金書留・本人受け取り済み郵便(書留、配達証明等):本人確認が必須のため。
  • 大きすぎる・重すぎる荷物:宅配ボックスのサイズ・重量制限内の荷物に限る。

荷物によっては、あらかじめ「これは宅配ボックスで受け取れますか?」と配送会社やショップに確認しておくと安心でしょう。

空きがないと使えない

宅配ボックスは共用設備で、個数に限りがあります。利用が集中するセール時期や年末年始は特に空きがなく、配達員が持ち帰ることもあります。その際は、不在連絡票が入るので再配達の依頼をしてください。

宅配ボックスは、共有設備としてのマナーを守ることが大切です。「注意点1」でも述べましたが、自分の荷物をボックスに置きっぱなしにしておくのは、他の住人に迷惑をかける結果になります。

受け取ったらすぐ取り出す、扉は静かに閉めるなど、ちょっとした配慮が快適な利用につながります。

6.宅配ボックスによくある問題と解決法

宅配ボックスを利用していても、時には予期せぬトラブルが起こることがあります。そんなとき、慌てずにすぐ対処できるように、代表的な6つの質問をまとめました。

暗証番号を忘れた・間違えてしまった

まずは不在連絡票に記載されている番号を、再度しっかり確認してください。それでも開かない場合は、扉を繰り返し操作しないようにしましょう。間違いが続くとシステムにロックがかかる恐れがあります。その際は、管理会社や宅配ボックスの管理センター(コールセンター)に連絡し、指示を仰いでください。

不在連絡票(お知らせ票)をなくしてしまった

配送会社に連絡すれば、暗証番号を教えてもらえる可能性はありますが、確実ではありません。本人確認が必要であり、対応できるかどうかは会社や配達状況によって異なります。その場合は、管理会社か管理センターへ連絡してください。本人確認後、マスターキーで開錠してもらったり、暗証番号やボックス番号を教えてもらえたりします。

宅配ボックスがすべて使用中で空きがない

混雑時には空きが無く、配達員が荷物を持ち帰ることもよくあります。その場合は通常通り不在連絡票がポストに投函されますので、そこに記載の連絡先かネットで再配達の手続きを行ってください。

暗証番号は合っているのに扉が開かない

番号が正しいのに開かない場合、ボックス本体や操作盤に何らかの故障が起こっている可能性があります。無理にこじ開けようとすると、かえって損傷を広げますので、すぐに管理会社またはコールセンターへ連絡し、状況を伝えて対処を依頼してください。

自分のものではない荷物が入っていた

その際は、すぐに扉を閉め、そのままにしておくのがルールです。内部に触れたり、自分で届けるなどの行動は厳禁。すぐに管理会社に報告し、指示を仰ぎましょう。

荷物が盗まれたり、壊れていたりしたら?

まずは管理会社と依頼した宅配業者の両方に連絡してください。電気式ボックスであれば、履歴確認ができる場合がありますので、証拠として活用できます。そして、商品価値がある壊れ方や盗難の場合は、警察への連絡も視野に入れましょう。

7.「宅配ボックス付き」の物件を見つける方法

日本での生活がさらに快適になる宅配ボックス。では宅配ボックス付きの物件を見つけるにはどうしたら良いでしょうか?

不動産ポータルサイトなら、宅配ボックス付きの物件を簡単に検索できます。

例えば外国人向けの不動産ポータルサイトのMooovinには、「宅配ボックス」のチェック項目があります。

それにチェックを入れ、その他の条件を指定すれば、宅配ボックス付きの物件情報の中から自分に合ったものを見つけることができるでしょう。

執筆
Mooovin編集部
執筆
Mooovin編集部
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