【外国人向け】日本での住居エリアの選び方ガイド
日本への移住を考えている外国人にとって、どこに住むべきかは大きなテーマの1つです。日本のエリアについては分からないことも多いため、どうやって住む場所を決めたら良いのか悩むに違いありません。
そこで当記事では日本移住を計画している外国人向けに、住居エリアの選び方を解説します。
住居エリアの選び方で失敗しないために、ぜひ参考になさってください。
1.選び方①:3つの最重要ポイントを考える
日本の住居エリアを決める際に、まず考慮すべき3つのポイントが存在します。
それぞれのポイントについて、解説します。
立地
まず考えるべきなのは立地、つまり大まかな住居エリアです。日本は東京、大阪、京都などの都道府県(Prefecture)があります。自分がどの都道府県に住むかは、勤め先や通うことになる学校によってほぼ自動的に決定されるでしょう(日本は47の都道府県があります)。
その次に決める立地は、市区町村(Municipality)内に存在する自治体です。例えば東京都は23の区と、それ以外の市町村で構成されています。
日本で住居エリアを選ぶということは、自分が何県のどの市町村に住むかを決めるということです。
基本的には自分の職場や学校に近いエリアにしますが、立地については他にも考えるべきポイントがあります。その点については、後述します。
家賃
家賃も、住居エリアを選ぶ時の大切なポイントです。日本は住む人のニーズに合わせた様々な賃貸住宅が用意されており、家賃もそれに応じて様々だからです。
日本では一般的に、家賃は収入の3分の1以内に抑えるのが良いとされています。生活に必要な食費や光熱費、娯楽費などとのバランスを考えると、それくらいが適当な範囲だからです。
あなたが住居エリアを選ぶ際にも、ぜひ収入の3分の1以内で借りられる住宅を見つけて下さい。
間取り
日本は住む人のニーズに合わせた様々な賃貸住宅が用意されていると説明しましたが、それをよく表しているのが間取りです。
海外ではスタジオタイプ、ベッドルームといった間取りが一般的ですが、日本には様々な間取りの賃貸住宅が存在します。
下記が、日本における一般的な間取りです。
| 間取り | 内容 | 居住人数の目安 |
| ワンルーム | 海外でいうスタジオタイプ。キッチンと居室が一体となった間取り。仕切りがないためコンパクトで一人暮らし向き。 | 1人 |
| 1K | 居室+キッチンという間取り。「K」とはキッチンを指す。キッチンと居室がドアなどで区切られているため、ワンルームより生活空間が分かれる。 | 1人 |
| 1DK | 居室+ダイニング・キッチンという間取り。DKはダイニングキッチンを指す。一人暮らしなら広々と住める間取りで、二人暮らしも可能になる。 | 1人〜2人 |
| 1LDK | 居室+リビング・ダイニング・キッチン(LDK)という間取り。LDKとは、リビングルームとダイニングキッチンを兼ねた部屋を指す。海外の1ベッドルームに近い間取り。 | 1人〜2人 |
| 2K | キッチン+2部屋という間取り。部屋を寝室とリビングなどに使い分けられるが、LDはなし。 | 1人〜2人 |
| 2DK | ダイニング・キッチン+2部屋という間取り。小さい子どもがいる家族にも適している。 | 2人〜3人 |
| 2LDK | リビング・ダイニング・キッチン+2部屋という間取り。子どもが複数いる場合は、2LDK以上の間取りを検討すると良い。 | 2人〜4人 |
日本の賃貸住宅の間取りの特徴を理解して、自分のライフスタイルに適した住居を選んで下さい。
2.選び方②:路線から選ぶ
日本で自分の居住エリアを選ぶには、立地、家賃、間取りの3つのポイントを考えることが大切です。ここからは、その中の立地についてさらに考えていきましょう。
自分に適した立地(住居エリア)を選ぶ1つの方法が、路線から選ぶことです。
東京のような大都市では「山手線」や「中央線」のように、いくつもの線路が走っています。これを「路線」と言います。
自分の職場や学校に通うのに便利な路線上のエリアを選ぶのが、最も基本的な居住エリアの選び方です。
乗り換えせずに一本の電車で行けると便利ですが、東京の職場や学校に通うならば、乗り換えも不便ではないので、様々な路線が住居エリアの対象となります。
Googleマップなどを利用して、自分にとってどの路線を使うのが便利なのかを調べてください。
3.選び方③:駅からの距離で選ぶ
路線が決まったら、その沿線上で自分の住みたいエリアを選びます。その際には、駅からの距離を1つの目安にしましょう。
日本の不動産情報には、「駅から徒歩◯分」という情報が載せられています。駅から徒歩15分以内が、居住エリアとして便利な1つの目安です。日本の不動産業界では「徒歩1分=80m」として計算するので、徒歩15分はおよそ1.2kmとなります。
しかし、駅に近いほど家賃は高くなる傾向がありますので、家賃と間取りのバランスを考えながら選びましょう。
もしどうしても家賃が高いと感じるなら、駅から離れた物件を探すというのも1つの方法です。
電車などの交通アクセスが限られている地方に住む場合は、自転車やその他の交通機関を利用できるかどうかを確認なさって下さい。
4.選び方④:利便性で考える
自分の通う職場や学校からの距離だけではなく、その地域が住みやすい場所かどうかも住居エリアを選ぶ際の大切なポイントです。
例えば、スーパーやコンビニなどが近くにあるか。公園や自分が利用したい娯楽施設があるかどうかなどは必ず確認しましょう。
加えて外国人ならば英語が通じる病院があるかどうか、自分の国の食材や調味料を販売している食料品店(例えばカルディや業務スーパーなど)があるかなども大切なポイントです。
また日本国内には、特定の国籍の人が集中して集まっているエリアも存在します。自分と同じ国籍の人が多く住んでいるエリアは生活していくのに何かと便利なことも多いので、Facebookなどを使って調べてみて下さい。
何が便利か?は人によって異なるので、あくまで自分にとって住みやすいエリアを選ぶのが大切です。
5.選び方⑤:安全性で考える
日本は諸外国に比べると治安が良いとされていますが、それでも最近は物騒な事件も増えてきています。
そのため特に女性の一人暮らしの場合には、治安の良いエリアを選んでください。
地域の安全性を考える目安の1つに、人口当たりの犯罪発生率があります。警察庁が毎年発表している「犯罪被害者白書」では、全国の犯罪発生率やその傾向が詳しく説明されています。
2023年の報告によると、人口1000人あたりの年間犯罪発生件数のワースト10位は以下のようになっています。
| 順位 | 自治体名 | 1000人当たりの犯罪件数 |
| 1位 | 東京都新宿区 | 14.13件 |
| 2位 | 大阪府大阪市中央区 | 13.45件 |
| 3位 | 東京都渋谷区 | 12.78件 |
| 4位 | 大阪府大阪市北区 | 12.34件 |
| 5位 | 東京都豊島区 | 11.89件 |
| 6位 | 大阪府大阪市浪速区 | 11.56件 |
| 7位 | 東京都台東区 | 11.23件 |
| 8位 | 大阪府大阪市西成区 | 10.87件 |
| 9位 | 愛知県名古屋市中区 | 10.45件 |
| 10位 | 神奈川県川崎市川崎区 | 10.12件 |
一般的に、地方に行くほど治安は良くなります。
犯罪被害白書は概略版が英語でも発表されているので、参考になさってみて下さい。